スペイン料理店やバルのメニューには、ほぼもれなくPAELLA(パエリア)がある。注文動向を観察すると、かなりの確率でパエリアを注文する。人気は根強い。大抵みんな、パエリアで食事をシメる。日本人の味覚だけでなく、食習慣にも符合するものなのだろう。
 パエリアは、スペイン東部バレンシア地方発祥の野菜や魚介や肉類などとともに炊き込む米料理の一つ。「魚介の」「肉類の」「野菜の」「汁が多いの」「少ないの」など、地方によってあるいは店によって使う食材や味わいは様々なれど、どれもしみじみとした郷愁を感じる料理なのである。
 スペインで育ったわけでもないのに不思議だが、その感覚は食べてみたらわかる。
 オススメはシンプルな魚介のパエリア。必須食材はニンニク、タマネギ、パプリカ、トマト、インゲン、アサリ、有頭エビ(ブラックタイガー)、米、オリーブ油、サフラン(ターメリックでも可)、塩、コショウ、水、レモン。
 エビは頭部と殻を外し、背わたを取り除く。頭部と殻は取っておく。ニンニク、タマネギをみじん切り、パプリカとトマト、インゲンを乱切り。砂抜きしたアサリを洗う。米は洗わない。
 フライパンにオリーブ油を熱し、エビの頭部と殻、ニンニク、タマネギをいためる。アサリとパプリカ、トマト、インゲン、米、サフラン、水を加えて塩、コショウ。フタをして中火で加熱する。
 途中、水がなくなったら足す。米に火が通ったらエビの身を加え、フタをして10分蒸らす。
 調理の重要ポイントは米を加えたら混ぜないこと。じっと辛抱強く煮上げる。いためたエビの頭部と殻は装飾として残しておく。レモンを搾ってどうぞ!(イラストレーター、絵も)

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